快適な住環境を実現するのが高性能住宅です。建物に応じた断熱、機密性、冷暖房や換気のバランスが必要で、バランスのとれた環境が建物の耐久性を高めます。
高気密・高断熱
壁・床・天井などに断熱材を使用することで、高い断熱性・機密性を実現し、年間を通して快適な室温を保ちやすくなります。冷暖房費の節約が可能となり、換気の性能が向上し、外気汚染物質の侵入を防止することもできます。また、室内温度差が解消され、安定した湿度管理が可能となることで、結露しにくく建物の耐久性が向上します。
断熱性能が低い家と比べると、熱の流入・流出を防ぎ、暖冷房にかかるエネルギーを大幅に削減し、省エネにつながります。 また、家全体の温度差が少なく、結露やカビ・ダニの発生を抑え、住宅そのものの寿命を延ばすことができます。
「東北電力」引用
ハイブリッドな給湯・暖房システム
電気とガソリン等の複数の動力を組み合わせたものがハイブリッド車であるように、住宅にもハイブリッドな給湯・暖房システムを導入することができます。つまりは、電気・ガス・灯油の「いいとこ取り」。それぞれの欠点を補いあうものです。
家庭のエネルギー利用状況は、寒冷地では暖房にかかる割合が高くなっています。電気に比べて、ガスや灯油は熱効率が良く単価も安くなっているため、石油ストーブを活用することで、光熱費の負担を抑えることができます。もちろん、オール電化にもメリットはありますから、その良さも取り入れつつガスや灯油を併用します。「オール電化」ならぬ「プチ電化」といえば分かりやすいでしょうか。
注目の資材を使用
注目の資材を使用することで、より高性能な住宅が可能となります。
発泡ウレタンフォーム
ポリウレタンを発泡させた断熱材です。壁や天井に隙間なく充填でき、大量の空気を含むため、他の断熱材に比べ高い断熱性を発揮し、断熱性能が長く維持されます。また、圧縮強度が高い断熱材で、冷暖房のエネルギー効率や遮音性、機密性も高めます。水を使って発泡させるため地球に優しく、現在、業界の注目度が非常に高い資材です。
ＯＳＢ
木片を集めて強力な接着剤で加圧して固めた木質ボードで、屋根・壁・床の下地材としても使われている耐久性のある合板です。他の合板に比べて断熱性や気密性、防虫性も高く、さらには強度と剛性を兼ね備えているため、耐震性の観点でも注目されている資材です。
